今回は、心理カウンセリングや占いの分野で活動している方が、AIを活用して発信力を高めることについて考えてみたいと思います。
オンラインの世界に踏み出すのはハードルがあるように思えますが、実はAIを使うとめちゃくちゃ便利ですよね。
けれども「いやいや、なんかAIの答えってちょっと違うんだよな」と感じる瞬間もある。
そんなギャップも含めて、どう乗りこなしていくかをゆるっと話していこうと思います。
AIで発信するメリットと難しさ
心理カウンセリングや占いをリアルだけでやっていると、どうしても地域の制限が大きいですよね。
でも、オンラインで発信できるようになると、全国、下手したら世界中へサービスや情報を届けられる。
しかもAIを使えば、ブログやSNSの文章作成がサクサク進む。日々の発信に追われる疲れが、かなり軽減されるんですよね。
それにAIを「文章作成アシスタント」として使うと、自分の思考が整理されるのも大きい。
質問を投げかければアイデアのヒントをくれたり、文章をブラッシュアップしてくれたりする。
人間同士だと「こんなこと聞いたら恥ずかしいな」と思うことでも、AIには気軽に聞けますから。相談のハードルが一気に下がるのはめちゃくちゃメリットです。
それでも出てくる「ちょっと違うんだよな」というAIとのギャップ
とはいえ、AIが出してくる答えがいつもズバッと心に刺さるわけじゃない。
「なんかズレてる」「自分の経験や肌感とマッチしない」みたいなことは起きやすい。
心理や占いって人間関係の機微が大事なので、その機微を掴むまでにAIとの微調整が必要になるんですよね。
僕の感覚としては、最初にAIが作る文章って、「一応それっぽく作りました」感が出ることもある。
だから、自分の言葉に合うようにディレクションする作業が重要になるわけです。
AIに出せない人間らしさなんてない。全部AIにやってもらいましょう。
AIが作った文章でも、上手にプロンプトを設定すれば「優しさ」「励まし」「思いやり」を十分に表現できる。
もうちょっと踏み込んで言うと、「AIには絶対に出せない人間味」みたいな考え方はけっこう幻想かもしれない。
もちろん、瞬発的なひらめきや体験からくるリアルなエモさはあるけど、それも上手に教え込めば、AIはかなりの再現度で作り出す。
ぶっちゃけ、やろうと思えばAIに全部書いてもらっても問題ないレベルになってきています。
というか、自分の思う100点満点って、本当に社会的に正解なのか?って話もあります。
いらない正義は積極的に捨てたほうがいいよなぁと思います。
AIが書く答え、気遣いのある文章を含めて、普通の人間の五倍はいい。
例えば、AIが書く文章って、無駄に角が立たないような配慮がすごい。
いわゆる「優等生」的な文面が多いんですよね。
そこに「もうちょっとくだけた言い方にして」とか「もっと毒っぽくして」と指示すれば、いくらでもテイストは変えられる。
実際、人間が頑張って書くより早くて丁寧なので、正直なところ「普通の人間が書く文章の五倍くらい優れてる」と僕は思ってます。
で、「AIに頼るなんて手抜きじゃない?」って思う人もいるかもしれませんが、そこは「友達の家のお母さんが作るおにぎり」と「コンビニおにぎり」の話みたいなものです。
ぶっちゃけ、友達の家のお母さんのおにぎりが、絶対うまいって保証はない。
むしろコンビニおにぎりのほうが安定しておいしい、そんな感覚に近いですよね。
自分の思想や経験をAIに反映させる工夫
参考文献やオリジナルの事例をどのように取り込むか
AIに書いてもらうにしても、自分の思想や経験を反映させるためには、ある程度の「教え込み」が必要。
具体的には「自分がどんな事例を大切にしているか」「どんな文献から影響を受けたか」をAIにちゃんと伝える。
そうすると、AIがそのポイントをベースに文章を組み立ててくれるから、自分らしさが反映されたアウトプットになりやすい。
GPTなどとの対話の進め方、学習のさせ方
具体的には「自分が書いたブログ記事」「自分が話した講演内容」などをAIに読ませて、「ここに書いてあるスタイルで書いて」とか「この文章の良さを活かして新しい記事作って」とかお願いする。
それでいて、「いやそれはちょっと違う」とか細かくツッコミを入れてAIを修正していく。
このプロセスは、まるで新入社員のバイトくんに仕事を教えるような感覚です。段階を踏んで「こういうときはこう書くんだよ」ってやっていくと、AIが段々とこちらのニュアンスを掴んでくれる。
AIと二人三脚でより良いアウトプットを作る方法
実際の文章作成フロー例
まず自分が書きたい内容をメモ程度にざっくりまとめる。
それをAIに渡して、「構成を考えて」「キーワードを盛り込んで」「ちょっと面白くして」とリクエストする。
出てきた文章を読んで、違和感や物足りなさを感じる部分を修正してもらう。 さらに自分の声やエピソードを盛り込む。
こんな感じでスピード感を保ちながらブラッシュアップしていくと、短時間で満足度の高い原稿が作れます。
自分の思いを最大化するためのプロンプト設計のポイント
AIへの指示(プロンプト)はなるべく具体的に。
例えば「優しい文体で」「ちょっと砕けた口調で」「読者は30代女性で悩みが多い人」など、想定読者像を設定してあげると精度が上がりやすい。
「誰に向けて書くか」がブレると文章全体がふわっとしてしまうので、そこをはっきり伝えてあげるのがコツです。
さらに「自分はこんな価値観を持っている」とか「ここだけは譲れない」というポイントを明示する。そうするとAIもその軸をぶらさずに書いてくれます。
アウトプットつかったら、ワークフローに落としてバイトができるようにしよう。もはやマニュアルのない世界へ
AIで仕上げた文章は、そのままブログやSNSに投稿してもいいし、YouTubeの台本にしてもいい。あるいはアナリティクスを見ながら、次の改善ポイントをAIにフィードバックして、また書き直す。
そしてこの一連の流れをマニュアル化してバイトさんにお願いすれば、自分がいなくてもどんどん情報発信が進んでいく。
結局、人間が全部やらないといけないと思っているところが、オンライン化・AI活用の邪魔をしてるだけなので、「もうマニュアルなんて不要じゃない?」という世界を目指したほうが面白いですよね。
まとめ
AIを使おうが使うまいが、「人間らしさ」って実はそこまで重要なものじゃないんじゃないか、という話です。
もちろん心理カウンセリングや占いの世界では「寄り添い」や「温かさ」が大事。
でも、それはAIでもある程度再現可能だし、むしろ人間よりうまくやってのけるところもある。
それなら「人間だけが持つ特別感」を証明しようと必死になるより、さっさとAIに任せて自分は外で遊ぶなり、新しい体験を仕込むなりしたほうがいい。
そうやって実体験を積んだ上で、またAIに教えてあげれば、より強力なアウトプットができるようになるわけです。
結局、人間とAIの二人三脚で生み出した文章が一番面白い。
そんな時代がもうすぐ来ているというより、もう来ちゃってるんじゃないかな、というお話でした。